長期経営計画では、「社会価値向上戦略」と「株主価値向上戦略」を両輪に据えた経営目標を掲げ、サステナブルな社会の実現に向け、事業活動を通じて時代が抱える社会課題の解決に取り組んでいくことを明確にしています。そのスタートは2018年、グループ横断のワーキングを組成し、当社グループを取り巻く環境変化を見据えて7つのマテリアリティを特定したことに始まります。これを元に特に当社グループが注力するべき社会課題として4つの重要テーマを定めたものが「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」であり、「社会価値向上戦略」の柱として、事業を通じた社会課題の解決に取り組んでいくことを明確にしています。
当社グループは、長期経営計画とあわせて、2050年のありたい姿として「三菱地所グループのサステナビリティビジョン2050~Be the Ecosystem Engineers」を制定し、「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」は、その実現に向けた具体的なテーマとアクションを定めたマイルストーンと位置付けています。当社はこのスローガンを通じ、企業や個人など立場の異なるあらゆる主体に対して、経済・環境・社会すべての面において持続的に共生関係を構築できる場と仕組み(エコシステム)を提供する企業(エンジニアズ)であることを目指すことをコミットしています。
三菱地所グループでは、廃棄物削減目標達成に向けて、三菱地所本社でのごみの分別強化のほか、ステークホルダーであるテナントの皆様にも協力いただき、ごみ分別の強化、店舗テナント毎のごみ計量による削減・分別徹底をお願いするととともに、運用の見直しを行いながら取り進めています。また、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)での資源循環の取り組み「サーキュラーシティ丸の内」※を実施し、テナントや来街者等の皆様のご理解と協力のもと、循環型社会の実現に向けて、リサイクル率向上・廃棄物排出量の削減に努めて、環境に優しいまちづくりを進めていきます。 第1弾:食品ロス削減施策として食べ物持ち帰り「MARUNOUCHI TO GO PROJECT」 第2弾:ペットボトルのリサイクル「Bottle to Bottleリサイクルサーキュレーション」 第3弾:飲食店舗等にて使用された廃食用油を持続可能な航空燃料(SAF)やバイオディーゼル燃料へ再利用 第4弾:ゼロ・ウェイストタウン徳島県上勝町と資源循環の連携 TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)街区が位置する「常盤橋」エリアにおいて、「ゼロ・ウェイスト」政策を掲げる徳島県上勝町で展開される資源循環の取り組みと連携し、環境配慮と経済活動が両立したサステナブルなまちづくりを進めています。